陽だまり★明日が教える本位牌☆彡

2017年01月09日

仏壇の意味や成り立ちと、必要な仏具

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今は、仏壇がない家も多くなりましたが、ほんの一昔前は、仏壇はかならず一家にひとつありました。では日本人にとって仏壇とはどういったものなのでしょうか。家庭にある仏壇は、独特な形をしています。この形は、寺院を小型化したもので、厨子とよばれる小さな扉が付いた入れ物と一体化しています。いわば、家に小さなお寺がある、ということです。家族は、故人を思い、仏壇に向かって、朝に晩に語りかけます。この行為は、悲しみを癒す行為にもなります。前向きに生きていく力になります。そういった意味で、今また仏壇の価値が再確認されています。

仏壇には浄土真宗以外の宗派では、本位牌とご本尊(仏像)を安置します。四十九日までは仮の位牌である白木の位牌を使用しますが、四十九日以降、戒名をもらった故人を無事に極楽浄土へ送り届けられたとして、漆などで塗られた本位牌へ変えます。位牌は、亡くなった故人があの世で修行をし成仏できるように願いをこめて作られます。位牌の作成には、二週間前後かかりますので、四十九日法要までに完成するよう注文する必要があります。一方で、浄土真宗は、阿弥陀如来を信じれば、だれでも仏になれるという考えです。ですから、故人の魂は浄土に行き、自身は仏になるという考えです。

位牌にいれるべき「魂」がもう浄土にいっていますから、位牌の必要性がありません。その代わりに、記録として、過去帳という故人の名前、戒名、死亡年齢、死亡年月日を記した帳面を用意し大切に仏壇の引き出しにしまったり、飾ったりします。この過去帳は、家系全体の記録帳となります。ご本尊とご位牌以外にも、様々な仏具で仏壇を飾ります。最低限必要な仏具は、線香立て、ろうそく立て、花立てで、この三種類を三具足と言います。また、ろうそくと花立てを一対ずつ用意することで、五具足と言います。この五具足に、仏様のお供え用の茶湯器・仏飯器を加えたものを合わせて、七具足と言い、基本のセットとします。

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