2016年12月15日
四十九日の忌明けに行う本位牌の魂入れ
臨終を告げられてすぐに作られる白木の位牌を仮位牌といいます。四十九日の忌明けまではこの位牌を置いておきます。葬儀が終わったら、四十九日までには故人の魂入れを行う本位牌と呼ばれる位牌を準備する必要があります。四十九日の忌明けには、白木の仮位牌はお寺に納め、仏壇には本位牌を祀ります。位牌は故人の戒名、俗名、亡くなった年月日などが書かれ、遺族にとっては亡くなった家族を偲ぶ大切なものとなっています。
位牌の制作には2週間ほどかかります。そのため、日にちを確認して四十九日に間に合うように時間には余裕をみて依頼する必要があるでしょう。四十九日の法要の日には、僧侶が白木の位牌から魂を抜いて本位牌に魂を入れます。この魂入れが入魂供養とも呼ばれています。位牌には漆を塗った塗り位牌と木目を活かした唐木位牌があります。仏具店で現物をよく見てから、故人の風格にふさわしいものを選ぶのは良いといわれています。
材質や仕上げによって値段は幅があります。すでに仏壇があって他の位牌がある場合には、それとあまり差がないものを選ぶと良いでしょう。また、年月がたって傷んだ位牌は修理するか新しいものを作り直します。また、位牌を作らない宗派もあるので、新しく作る場合には宗派の確認も必要になります。